スペインにも厄年はあります。
男性は24歳と44歳、女性は13歳と33歳です。
厄払いのために、まずは親戚や友人を集めます。
そしてその人々が見守る中、年の数だけの馬肉片を食べます。
食べた後は一晩中、歌い、踊り明かすのです。
陽気なスペインらしい厄払いですよね。
それにしても、年の数だけの馬肉片、なかなか大変な気がします。
最大で44回も食べなくてはいけません。
節分の豆よりも胃に重いでしょうし。
豆でも44個も食べるのはなかなか大変です。
そういえば節分の豆も厄払い的なものなので、通じるところがあるようです。
スペインのある村ではエル・コラチョという400年以上も続く行事があります。
これはカトリックの聖体祭に行われ、悪魔に扮した人が赤ん坊の上を飛び越えるという行事です。
数名の赤ん坊がマットに寝ているところを、悪魔が走ってきて飛び越えるのです。
少し危険にも思えますが、悪魔が飛び越えることで赤ん坊の厄を払えるのだそうで、厄払いの儀式の一つなのです。
悪魔は見物人に悪さをしたりもするものの、誤って踏んでしまうことはもちろんなく、厄を払って元気に育つようにとの願いが込められているのです。
子供の厄を払ってほしいと願う親心は、どの国でも同じなのですね。