京都にある晴明神社。
ここはその名前の通り、安倍晴明が祀られている神社です。
元々は安倍晴明の家があったところで、死後、その功績を称えて晴明神社が建立しました。
安倍晴明は陰陽師として有名ですが、厄年も陰陽道に由来していると言われています。
そのためか、この神社も厄除けの神社として有名です。
境内には『厄除桃』と呼ばれる桃の形をした銅像があります。
この桃を撫でると、厄はその桃に移り、厄を払うことができるのだそうです。
厄除桃も来た人々に触られて、輝いているように見えます。
『何で桃?』と思うかもしれませんが、実は桃には厄を除ける力があるのです。
古来中国では、桃は魔除け・厄除けの果物とされ、陰陽道にもそれは踏襲されています。
古事記や日本書紀などの中でも、桃で魔物を追い払う様子が描かれています。
そのように、桃は厄を除けるものだったのです。
ですから安倍晴明の神社に桃があるのは、何もおかしくありません。
ちなみに、桃太郎の話も、やはり桃が厄除けになることから来ているのでしょう。
厄である鬼を、桃から生まれた桃太郎が退治するのですから、厄除けの様子を表しているのです。
厄除桃に厄を移して、厄を払いましょう。