大正時代に大阪の商人の間で発祥した風習が、恵方巻き(えほうまき)。
最近はコンビニエンスストアにも、豆まきの季節になると「恵方をむいたかぶりつこう!」と恵方巻きが置かれていますよね。
発祥当時は、節分の時期につけあがったおいしいお新香を、乗り巻きにして食べていたとか。
商売繁盛祈願という意味合いが強く、景気づけの一種として行われていたものです。
その年の恵方を向いて丸かじりすること、というのが決めごと。
太巻を切ったりしては縁起が悪い、福が逃げると言われ、途中で話す(福をはなす)こともだめです。
ただ、ひたすら黙って、恵方を向いてもくもくと1本食べきる(笑)。
太巻が鬼の金棒に似ていることから、鬼退治、つまり、鬼は厄ですから厄除けになるということも言われているのです。
逃げた鬼が鬼の金棒を忘れていった、よし、これを食べてしまおう!ということだそうです。
関西のこういう云われは、本当に面白いですね。