インドからやってきた弁財天と大黒天

大漁旗にもよく描かれている漁業の神様、恵比寿様に続くのは、同じく七福神の1柱、弁財天。

日本神話に登場してくる神様ではなく、仏教の守護神でありヒンドゥー教の女神、サラスヴァティーが神道に取り込まれてこの名前になりました。

ヒンドゥー教の経典を漢字にすると弁才天で、8本の手を持っており、その手には弓や刀など武器が握られていましたが、その後、日本に渡ってきてからは才が財に変わり、手には武器に加えて宝珠や鍵が握られたことから財福、知恵の神様として崇められるようになりました。

七福神にはもう一柱、商売繁盛の神様がいます。

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日本の大国主命と習合したシヴァ神の化身、マハーカーラ神の大黒天ですね。

マハーカーラ神は本来、戦闘と財福、冥府を司る神で形相は恐ろしく血肉を食らうという神様でしたが、仏教の伝来とともに財福だけが強調され、因幡の白兎に登場する袋を背中に担いだ大国主命と習合しました。

ちなみに大黒天が被っている頭巾は「上を見ない」という謙虚さ、下に敷くふたつの米俵は「二俵で満足する」という欲への戒めを表しているといいます。

したがって大黒天にあまり欲深な祈願をしても受け入れてもらえないので、そのつもりでお参りしましょう。

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