商売繁盛を祀っている神様、金山彦命の次は稲荷神(いなりのかみ)。
宇迦之御魂神(うかのみたま)や豊受大御神(とようけびめ)などが習合した神様で、うか、とは穀物や食物の意味を持っています。
つまり稲荷神は五穀豊穣の神様ですね。
総本山は京都の伏見稲荷大社で、ここから分祀された神社の数は日本全国で32000社あるといわれています。
これだけの数があるので、きっとどの地元にも氏神として稲荷神社があるでしょう。
ちなみに稲荷神社に置かれている狐の蔵は神様というわけではなく、神様の使いです。
七福神の1柱で知られる恵比寿神(えびすがみ)も商売繁盛の神様。
恵比寿神については諸説あり、伊邪那岐命が最初に産んだ不遇の子、蛭子であるという説や大国主命(おおくにぬしみこと)の子供である事代主命(ことしろぬしかみ)であるという説などがありますが、全国各地、海へ近いところに恵比寿神を祀る神社が多いことから蛭子説が有力といわれています。
古来、漂流物は海の向こうからやってきた神様であるという土着信仰がありましたが、その根源となるのが伊邪那美命が蛭子を海に流した、という日本神話なのです。
七福神には鯛を小脇に抱え、釣り竿を持っていることから漁業の神様としても崇められています。