『お稲荷さん』と呼ばれる神社があります。
これは伏見稲荷大社を総本山とする稲荷神社のことで、全国各地に約三万社あると言われています。
稲荷神社は、元々は五穀豊穣を願う神でした。
そのため、全国各地に作られるようになりました。
そしてこの稲荷神社の象徴が、朱い鳥居と神の使いの狐です。
多くの稲荷神社には狛犬の代わりに、狐の像が参道脇に鎮座しています。
狐は本来は神の使いとされていました。
しかし、その狐を神と勘違いした人もいて、崇められるようになったのです。
中には、直接、神の使いであるはずの狐だけを祀っている神社もあります。
狐には油揚げをあげて、願い事を祈願します。
そうすれば五穀豊穣だけではなく、あらゆる願い事が叶う、と言われていました。
そのようなこともあり、稲荷神社が増えていったのです。
ただし、本来は神の使いである狐です。
信じれば応えてくれるが、裏切ると呪われるとまで言われています。
願掛けをして願いが叶ったら、必ずお礼に行くようにしてください。
足が遠のくのもいけません。
定期的に油揚げを持って行きましょう。
神様のような慈悲深さは、残念ながら持っていないようです。
お稲荷さんに願掛けする際には、覚悟して行くようにしてください。