クロスフィンガーズはキリスト教圏の国でもっともシンプルな願掛けです。
人差し指と中指を交差させるポーズですね。
これ、指で十字架を表しているといいます。
中世、魔女狩り盛んだった頃のヨーロッパで、十字架を持っていなかったキリスト教徒が最初に苦し紛れで十字架を指で作ったのが起源とか。
今では物事をうまく進めたい時にクロスフィンガーズを作り、幸運を祈ります。
ただし、人前でクロスフィンガーズを作っている時は幸運を祈るポーズですが、腕を後ろに回し、人から見えないようにしてポーズを取っている時は「神様、嘘を言ってごめんなさい、お許しを」になります。
欧米人が片手を後ろに回して何か大事な話をしている時はちょっと危ないな、と思った方がいいでしょう。
アジア人の願掛けは日本と同じように宗教色が強くて全国的な面を持っていますが、欧米人の願掛けは宗教色よりも個人的なゲン担ぎの方が多く見られます。
野球選手が勝った時や活躍した時からヒゲを伸ばし続けたり、あるいは仕事がうまく行った時は、その日の朝の食事メニューを必ず食べたり、などですね。
本気の願掛けは教会のお祈りで行うので、風習的な願掛けはアジアほど多くないと言えます。