願掛けをするのは日本人だけではありません。
前述したポンヌフ橋の「愛の南京錠」のように外国でも願掛けが行われています。
有名なのはローマにあるトレヴィの泉。
原型は古代ローマ時代に作られ、その後は皇帝クレメンス12世やブランドのフェンディによって改装工事が行われた由緒ある人工の池です。
この泉に対して後ろ向きでコインを投げ入れると願いが叶うという願掛けがあります。
1枚をならば再びローマに訪れることができ、2枚なら大切な人と永遠に一緒にいることができるという願掛けで、3枚投げ入れると恋人や夫、妻と別れることができるというのがいかにもローマ的です。
カソリックのお膝元だけに離婚できなかった時代の名残で、現在も離婚こそ法的に認められたものの、離婚までの手続きは依然として手間のかかる法的手段を踏まないとできません。
コインを3枚投げたくなる心境、わかります。
ちなみに投げ入れられたコインの半数はカソリック系チャリティ団体に寄付されるそうです。
コインを投げ入れる願掛け、トレヴィの泉で有名になったので観光客、どこの泉でもコインを勝手に投げちゃう人が増えました。
トレヴィの泉は人工池なのでコインを回収することはできますが、自然池では回収が困難になります。
池を見ればコインを投げるという馬鹿げた行為は謹んでくださいね。