千の単位で願掛けを強くする事例、もうひとつだけ紹介しましょう。
千願経(せんがんきょう)です。
これは般若心経を千回唱えることで願掛けができるとされている風習です。
般若心経は中国の怪奇小説「最遊記」でお馴染みの三蔵法師、玄奘三蔵が仏教研究でインドに渡り、帰国する際に持ち帰った経典のひとつで、日本では仏教のさまざまな宗派がこれを使用しています。
また古来、般若心経を唱えると病気が治るという風習もありました。
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弘法大師こと空海は日本全国行脚中、その神通力で各地に奇跡を起こしましたが、その神通力は般若心経を唱えたことの功徳であると空海自身が語っています。
これを実践したのが小原弘万という昭和中期の人物。
なんと12年9ヶ月かけて般若心経を唱えたところ、予知力や霊感力、透視力といった密教の神通力を手に入れたとマスコミに紹介されました。
神通力はともかくとして、般若心経はプリミティブな音のつながりとリズム感があるので、集中して唱えていると原始的なトランス状態に陥る効果を持っています。
その状態になれば他の人の目には見えない物が見えたり聞こえたりすることもあるので、本人が思うところの神通力も本人にとっては真実でしょう。
願掛けはともかく、トランス状態に入りたい人は一度挑戦してみてください。
言葉の意味まで考えるとなかなかドラマティックな世界観が広がっていますから。
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