結局のところ、結婚式は婚姻しましたよ、ということを第三者にアピールする催しなので、立会人さえいればどこでも可能ということになります。
そこで登場する現代の究極結婚式、スペースウェディングです。
ウェディングプランナー会社のLADIRBがこの企画を立案しており、現在、募集中です。
価格は約2億4千万円。
宇宙での結婚式ではオリジナルサイトを開設して生放送を予定しているそうです。
今のところ、この企画を使って挙式を執り行った例がないので宇宙初の民間人結婚式として歴史に名を刻める上、世界中から注目されること間違いなしですね。
使用されるロケットはロケットプレーン社のXPスペースプレーンでジェットエンジン2機とロケットエンジン1機を備えており、所要飛行時間は約1時間、無重力環境は約5分とのこと。
このXPスペースプレーン、最高高度が約100㎞なんですね。
じつに微妙な高さです。
地球から見た宇宙という概念は海抜100㎞上空に引かれた仮想のカーマン・ラインを超えたところから始まります。
国際航空連盟によって定められており、この高度に達した人工物と人間が宇宙飛行を行ったと認定されるわけです。
つまりこのスペースウェディングはまさにそのカーマン・ラインをぎりぎり超えたところというわけです。
まあ、無重力状態を5分とはいえ味わうことができ、一応、宇宙空間に達したという証もいただけるわけですから、宇宙結婚式の名に恥じるものではありません。
窓から見る地球の美しさに見とれて永遠の愛の誓いを忘れていた、なんてことがないようにしたいものですね。
近い将来、申し込む人がいたら、の話ですけれど。