究極のアウトドアウェディングといえば富士山頂での神前挙式です。
富士山頂八合目以上は本来、富士山本宮浅間大社の奥宮境内地であり、その私有地を開放していることになっています。
挙式を執り行うのはこの奥宮。
つまり新郎新婦、並びに列席者は八合目まで登らなくてはなりません。
富士山本宮浅間大社は日本全国にある浅間大社の総本社で、「富士山・信仰の対象と芸術の源泉」構成資産のひとつであり、世界遺産に登録されています。
古くから修験者の崇敬を受けており、本宮を造営したのは徳川家康という歴史ある本宮浅間大社だけに挙式も高い格式があるといえるでしょう。
挙式料は10万円。
開山期間のうち、7月15日~8月15日のわずか1ヶ月間しか受け付けていません。
もちろん執り行うのは神前挙式だけですから、衣装もヘアメイクもウェディングケーキもありません。
最近、世界遺産登録記念とばかりに登山者が増えていますが、登山経験者でも富士山登頂は過酷だといいます。
奥宮に到達するまでにはさまざまな困難が待ち構え、それを2人で乗り越えていかなければなりません。
それはまさに2人の今後の結婚生活を試されているようでもあります。
そして手と手を取り合って奥宮まで辿り着いた時の感動は、けっして周囲の景色だけでないことに気が付くでしょう。
富士山頂でストイックな愛を確かめ合ってみませんか?