「ナシ婚」が流行っています。
婚姻はするけれど結婚式は上げない、というスタイル。
2012年に厚生労働省が発表した人口動態総覧によると、2011年に結婚した夫婦の数は約67万組ですが、経済産業省が発表した特定サービス産業実態調査によると年間の結婚式は約35万件にしか達していません。
つまり婚姻した2組に1組は結婚式を挙げていないことになります。
もちろん個別な理由もあるでしょうけれど、大方の理由NO.1は予想通り。
つまり、挙式の費用が高い、ということ。
他の理由も想定内です。
どの結婚式も同じに見えて魅力がない、セレモニー感が強すぎて恥ずかしい、その費用で海外旅行に行った方がいい、まるで見世物、などなど。
実際、結婚式は披露宴という言葉があるように昔から見世物であることに違いなかったんですが。
ナシ婚の理由のなかには、お互い高齢で結婚したから派手な披露宴は恥ずかしい、という意見もありました。
これも長い婚活の果て、ようやくゴールインできたというニュアンスが感じられる当世結婚事情のひとつでしょう。
さて、これだけ結婚式を挙げるカップルが少ないということは、さぞブライダル業界もダメージを受けているだろう、と想像するのは簡単。
実際、高額な予算を必要とするホテル系の豪華なプランは減少傾向にあります。
しかし、ブライダル業界全体を見ると成長率は鈍化しているものの、けっしてマイナス成長ではないのが現実。
これ、いったいどういうことでしょう?