愛媛県にある大福寺。
玉の輿祈願として有名な寺院です。
今から300年ほど前、伊予の西条藩に松平頼致という藩主がいました。
この藩主が休息をしている際、のどが渇き、服部幸左衛門の屋敷の門を叩きました。
その家の娘である、お作が井戸水を汲んで、差し上げたのです。
その振る舞いや所作を松平頼致は気に入り、お作を側室にしました。
その後、頼致は出世し、数万石程度の西条藩から、55万石の紀州藩の6代目藩主になったのです。
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徳川紀州家を継ぎ、徳川の名を称することが許され、徳川宗直と名乗るようになりました。
お作も宗直の子を授かり、その子は7代目の紀州藩藩主になりました。
お作は水を差し上げたことから藩主の側室、藩主の母になったのです。
大福寺は服部家の菩提寺であり、お作が生きている間はもとより、亡きあとも徳川家からゆかりのものなどが寄贈されてきました。
その縁から、大福寺は玉の輿に効く寺院とされています。
中でも玉の輿守りは効果があり、遠くからも求めにくるほどです。
このお守りはその場で祈祷してから授与されるので、それだけ思いも込められます。
それにそのお守りは『玉の輿祈願』とは書かれておらず、『えんむすび』としか書いてありません。
ですので、普段から身につけていても、恥ずかしくはないでしょう。
大福寺で祈願して、玉の輿に乗りましょう。
ちなみに、お作は気さくで気配りのできる性格が、周りの人々に愛されました。
そういったことも、玉の輿には必要かもしれませんね。
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