京都にある今宮神社。
ここは別名を玉の輿神社と呼ばれています。
徳川綱吉の母である桂昌院は、京都の西陣の八百屋の出で、『お玉』と呼ばれていました。
八百屋の娘が徳川家光の側室となり、綱吉を産み、大奥で権勢をふるったのです。
そのことが玉の輿の語源になったとも言われています。
そしてお玉は故郷の西陣を忘れず、氏神である今宮神社が荒れていると聞くと寄付を施して復興に努めました。
そのことから、この神社は玉の輿に縁があると言われ、玉の輿神社と呼ばれるようになったのです。
玉の輿に乗りたいと願う人が後を絶たず、中でも人気なのが玉の輿守です。
その名の通り、玉の輿のお守りで、好みに応じて色も10色以上あります。
西陣織で有名な地域らしく、高級感のあるお守りです。
そしてそのお守りには野菜の絵が。
これはお玉が八百屋の出身だったことから来ているのです。
このお守りを身に付けていれば、玉の輿にもグッと近づくように思えますよね。
さらに境内には桂昌院のレリーフがあり、それを撫でると玉の輿に乗れる、とも言われています。
お玉さんにあやかって、玉の輿祈願をしましょう。
ちなみに、東門を出ると二件のお茶屋さんがあり、そこで有名なのがあぶり餅です。
これを目当てに訪れる人も多いのだとか。
今宮神社に奉納された串を使っていて、厄除けにもなると言われています。
玉の輿祈願の際にはぜひ寄ってみてください。
『花より団子』ではなく、『花も団子も』とちょっと欲張りでしょうか。