宝くじは、当たりくじよりもハズレくじの方がはるかに多くあります。
10枚買っても、末等が1枚で、あともう1枚当たれば良い方、8~9枚がハズレくじです。
100枚も買えば、ハズレくじは90枚ほどにもなります。
宝くじで高額当選が出る確率は、数百万分の1。
数多くのハズレくじがあって、高額当選の1枚があるのです。
そんなハズレくじですが、当選番号の発表が終わったらどうしていますか?
普通に紙ごみとして破棄しているという人がほとんどでしょう。
しかし、そのハズレくじがあるからこそ、当たりくじがあります。
簡単に捨ててしまうのは、申し訳ない気もしてきませんか?
実はハズレくじを供養してくれる神社もあります。
東京、新宿区にある宝禄稲荷神社。
ここはハズレくじを供養してくれる神社として有名です。
昔、稼いだお金をすぐ富くじにつぎ込んでしまう男がいました。
しかし、いくらつぎ込んでも一向に当たりません。
その日も妻のへそくりを見つけて、富くじを買いにいきましたが、やはりはずれてしまいました。
帰り道、祠でどう言い訳しようかと途方に暮れていると、懐には富くじのハズレくじが。
証拠隠滅せねば、とその祠の前に置きました。
そして『富くじが当たれば、家族を幸せにできるのに』とつぶやきました。
すると、次に富くじを買ったとき、何と当選したのです。
それ以来、男はくじ運が強くなり、一家は裕福に暮らすことができました。
男はその祠のおかげだと思い、立派な社を建立しました。
それが宝禄稲荷神社です。
そのご利益を聞いた人々はハズレくじを奉納して、当選を祈願するようになりました。
今では、年に一度の宝禄祭でハズレくじの供養が行われます。
一年で溜まったハズレくじを持ち寄り、供養してもらって、勝ち運を授かるのです。
遠方の方でもお賽銭を振り込んでハズレくじを郵送すれば、供養してもらえます。
ハズレくじを供養して、当選を呼び込みましょう。