地域で人を支えるのが日本の伝統的なボランティア

ボランティアという言葉は元々義勇兵、志願兵という意味。

専門的な兵士は歴史上、十字軍や騎士団にまで遡り、それら兵士に同行する庶民から形成された義勇兵や志願兵のことをボランティアと称していたので、言葉としては古い歴史を持っています。

キリスト教圏の欧米ではボランティア精神が尊ばれ、人と接する職や学問(医者や牧師など)に着こうとする学生はボランティア活動を積極的に行うことで能力評価が上がるシステムが取られています。

日本の医学生がボランティア活動を積極的に行なっているという話は聞いたことがありませんが、これは宗教観の違いで仕方のないことかもしれませんね。

日本には古くより地域に根ざしたボランティア活動が行われていました。

江戸時代より庶民が支えあう姿は文献にも残されており、高齢者ならば冠婚葬祭は地域で周囲の人が積極的に参加していたことを覚えている人も多いでしょう。

いわゆる地縁による相互扶助ですね。

核家族化から地縁による相互扶助は薄くなってきていますが、逆に現在、高齢者が積極的に参加するボランティア活動は『自治会等の役員・事務活動』『地域の環境を美化する活動』が上位にランクされています。

時代や家族形態が変わっても、地域からボランティアを行うというのが日本の伝統的なボランティア精神なんですね。

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