1995年、阪神淡路大震災が起きた時、延べ約134万人のボランティアが参加しました。
何か手伝いたいたいという人々の気持ちが集まっても、それを受け入れる体制が整わず、同年12月、ようやく政府は災害対策基本法に『防災ボランティア活動の環境整備』という項目を取り入れています。
じつは日本でボランティアという言葉が法律に明記されたのは、この時が初めて。
またこの年はボランティア元年という言葉も生まれています。
2011年の東日本大震災では、ボランティア元年から生まれた災害ボランティアの教訓が生きて、ボランティアに参加しようという人、それらを受け入れる体制がかなり進歩してきました。
著名人や芸能人が現地に入り、炊き出しや慰問を行うなど(もちろん賛否両論ありますが)これまでのボランティアにはない形の支援も見受けられました。
現地でのボランティアが目立っていましたが、東京を始めとする帰宅難民に簡単な食事を用意したりトイレを提供したりという地元での行為も、また災害ボランティアのあり方。
募金や物資を送ることも災害ボランティアですね。
自分のできる範囲のことをする、というボランティアのあり方が阪神淡路大震災の時よりも浸透しているのでしょう。
もちろん災害ボランティアは災害が発生した時だけではありません。東日本大震災の被災地では、今でもボランティア活動を募集しています。