内閣府が2012年に発表した高齢者の社会的な活動(つまりボランティア活動のことですね)によると、60歳以上の高齢者のうち、過去1年間で何らかのボランティア活動をした人の割合は男性が51.5%、女性は43.0%となっており、60歳以上の2人に1人が活動をしていたことになります。
また地域活動やボランティア活動に参加してみたい、という意識調査では55歳以上で平均約60%の人が肯定する回答をしています。
活動を行いたいという人と実際にした人の間には差がありますが、これは活動をしたいけれど時間がない、体力や気持ちに自信がない、という人がいるから。
元気な高齢者は積極的にボランティアを行なっているということですね。
65歳から69歳でも男性の場合は54.1%、女性でも54.8%の人が実際にボランティア活動を行い、男性は70歳以上となっても47.6%の人が参加しています。
これはボランティア活動に限った統計。ここに表記された数値以外にもシルバーセンターに登録をして社会活動に参加している高齢者もいるでしょう。
その数値を加えると高齢者がいかに社会と深い関わりを持っているかが推察できます。
これらの背景には、社会に貢献する、あるいは無償の奉仕というボランティア本来の目的はありますが、ボランティアに対する意識変化がはっきりと分かる結果が出ています。