災害が起きると、被災地に多くの物資が送られます。
大量の段ボール箱が、避難所の体育館などに山積みになっている映像を見たことあるでしょう。
実際に被災地に行くことはできなくても、遠い地からでも物資を送ることでボランティア活動はできます。
届けられた物資が被災者を救うのです。
ただし、何でもかんでも送ればいいというものではありません。
無闇に物資を送ることで、かえって人々の手を煩わせてしまうこともあるのです。
物資を仕分けるだけで、他の仕事ができなくなってしまったボランティアの話も聞きます。
必要だと思うものを思いつくままに段ボール箱に詰めて送る。
これが一番いけません。
被災地では物は『食料品』『衣類』などに分けられます。
つまり、それらがいっしょくたに一つの段ボールに入っていると、いちいち開けて仕分けなくてはいけないのです。
また、いくつもの避難所に公平に送るのですが、個人で送る場合はテレビで見た代表的な避難所などに送りがちです。
これでは公平に物資は行きわたりません。
必要に思うだけで、実際に必要ではないものもあります。
物資を送る場合、まずは被災地に何が必要なのかを知りましょう。
インターネットなどにも出ていますし、ニュースでもやるでしょう。
それらを必ず種類ごとに段ボールに詰めてください。
そして開けなくても中身がわかるように、側面などにマジックで大きく書いておきましょう。
物資を集めて、まとめて送っている地域の自治体などもあります。
都道府県や市町村に持っていけばそこから分配して送ってくれるのです。
個人で送るよりはるかに効率がいいので、そこから送るようにしましょう。
また、衣類などはまだしも、物資によっては使いかけや中古のものは受け付けないこともあるので、注意して送るようにしてください。