写真には多くの思い出がつまっています。
自分の生まれてからの記録、愛する人や家族、何気ない風景にもそのときや時代の思い出があります。
東日本大震災では、津波で多くの写真が流されました。
手元に残ったものでも、水や泥にまみれて汚れ傷ついてしまった写真が多くあったのです。
それらの写真を復元するボランティア活動がありました。
復元と言っても、完全に元通りになるわけではありません。
破れてしまった写真は、そこに何が描かれていたのかわからないからです。
できるのは修復までです。
水に濡れてしまってインクがにじんでしまったものや、傷がついてしまったもの、泥がついてしまったもの、それらを修復するのです。
汚れのついてしまったものは丁寧にその汚れを拭き取ります。
そしてスキャンでその写真を読み取ります。
その読み取った写真を写真編集ソフトの『Photoshop』で編集します。
汚れを除去し、にじみの修復を行います。
そうして多くの写真が修復され、プリントされて持ち主の手元に返されているのです。
このボランティアには、神戸学院大学や工学院大学の教授や学生たちが主に関わっています。
しかし、一枚の写真を修復するので早くて10分、修復が困難なものだと3~5時間かかってしまいます。
そのため、多くの人の手が必要になるのです。
写真の修復や『Photoshop』の操作に興味があれば、このボランティアに応募してみましょう。
あなたの手で、思い出を蘇らせてあげてください。