トイカメラの趣味を古いレンジファインダー式カメラで行うなら高価なものはできるだけ避けることが賢明です。
高価なレンジファインダーを使い始めると、それはクラシックカメラの世界の扉を開けかねることになりますから。
古いレンジファインダーでメカニカルな部分に惹かれ始めた人にはクラシックカメラ病の予兆があります。
そんな人はとりあえずトイカメラとクラシックカメラのボーダー上にある二眼レフにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
縦型のカメラで上下にレンズが並んでおり、上部の蓋を開けて窓を覗き込みながら撮影するタイプですね。
本家本元はドイツのローライフレックスですが、構造がシンプルなこともあってローライのコピー商品が大量に出回った過去を持っています。
120フィルムを使い、6×6判の正方形写真が撮れるのですが、上部のファインダーが大きく、被写体が上下逆転して写るのが特徴です。
しかし二眼レフ、フィルムの装填からピントの合わせ方、フィルム巻き上げにシャッターまでレンジファインダーや一眼レフとはまったく違った操作が必要になるため、かなり戸惑うはず。
古い二眼レフにはマニュアルもないので、実際に手に取って、作動をひとつひとつ確認しながら撮るしかありません。
いかがですか?
これってメカニカルな部分に惹かれるトイカメラ・ファンに取ってはたまらない魅力になりますね。
二眼レフのローライ・コピー商品は中古市場で5,000~10,000円で出回っています。
もし、二眼レフで「当たり」のカメラを手に入れたら、トイカメラだけでなく写真の世界が一気に広がること、間違いなしです。