中国製ホルガ、旧ソ連製ロモ・カメラの設計よりもずっと面倒にできています。
構造はシンプルなんですけれど。
言ってみればカメラのシステムがカメラ黎明期まで遡っているため、フィルムのタイプやフィルムの装填がとても大変なのです。
120シリーズのこの数字、カメラに詳しい人ならすぐに分かると思いますが、じつはフィルムの種類を指しており、120フィルム、日本ではブローニーサイズとかブローニーフィルムと呼ばれている中判カメラ用のフィルムを使う仕様になっています。
この120フィルム、慣れればそれほど難しくはありませんが、一般的なパトローネ(フィルムが入っているマガジンですね)の35mmを使ってきた日本人は馴染みのないフィルムのため、ちょっとしたコツが必要になります。
簡単に言うとこの120フィルム、通称、35mmと呼ばれる135フィルムよりもサイズが大きいので歪みが少ない写真を撮れるのですが、パトローネに入っていない分、扱いに慎重さが求められます。
一度装填してしまえば後は同じですが、撮影し終わってからフィルムを密封させるための手順が必要なので、ホルガを使う際には120フィルムの扱い方をきちんと覚えてからにしましょうね?
ちなみにホルガ120シリーズ、さすがに120フィルムだと需要が少ないと分かったのか135フィルム(パトローネに入っている35mmフィルム)を利用できるフィルムホルダーを発売しました。
これがあれば120フィルムを使わずに普通のフィルムで撮影することができます。