季節と関連の深い暦に「二十四節気」があります。
これは中国から伝わってきた暦で、1年を24の季節に分けて、それぞれの節目の日に名前をつけたもの。
今のカレンダーでいうと、毎月5日ごろと20日ごろになります。
「立春」「夏至」「秋分」などはおなじみですが、そのほかにも美しい名前の暦がたくさんあります。
4月の「清明」、6月の「芒種」、10月の「霜降」などは、漢字から内容が想像できますよね。
二十四節気以外に「雑節」と呼ばれる暦もあり、こちらは農作業の目安となっているものが多いようです。
二十四節気の各節気をさらに5日ごとに分けたのが「七十二候」。
その時期にどんな季節の変化が起こるかを、短く表現しています。
年中行事にも、このような暦に由来したものが数多く存在します。
行事の時に食べる料理にも、きちんと意味があります。
薬効のある食材や、その時期に必要な栄養を含んだもの、名前や植物の性質から縁起をかついだものなど、由来はいろいろ。
みんなで一緒に食べることにも大きな意味があったのでしょう。
時代が変わっても、健康で幸せに過ごしたいという願いは同じです。
季節の行事を生活に取り入れることで、長い時間をかけて伝えられてきた、多くの先人たちの願いを感じ取れるかもしれません。