童話や絵本は、子供のためだけの本ではありません。
大人が読んでも役に立つ、考えさせられる本も多いのです。
むしろ大人だからこそ、物語に込められた深いメッセージを感じ取ることができるのです。
大人が読んでも味わい深い子供の本をいくつかご紹介します。
児童文学の代表作でありロングセラーでもある、松谷みよ子氏の「小さいモモちゃん」シリーズ。
1作目では生まれたての赤ちゃんだった主人公のモモちゃんが、最終作では14歳になっているという大河ドラマともいえる作品です。
この童話では、離婚や死など、通常の童話ではあまり扱わないテーマについても登場します。
子供でも読みやすい柔らかい表現になっているのですが、大人になって読むと、また違った受け止め方ができると思います。
また、昔話の定番である「かさこじそう」。
これは現代社会に不足している大切なものを教えてくれています。
人が見ているところで良いことをするのは簡単です。
しかし、誰も見ていないところでも同じように行動できることこそ、真の「良いこと」ではないでしょうか。
それを実行できるおじいさんを見習いたいですよね。
また、子供向けに書かれた詩にも名作は多いもの。
工藤直子、谷川俊太郎などは教科書にも掲載されていて有名ですが、ぜひ一度詩集を手に取ってみてください。