受動喫煙とは、タバコを吸っている本人ではなく、近くにいる人がタバコの害を受けてしまうことをいいます。
タバコの煙には喫煙者が吸いこむ「主流煙」と、先端部分から流れている煙である「副流煙」の2種類があります。
主流煙を吸いこむ喫煙者はタバコに設置されたフィルターを通していますが、副流煙はそうではありません。
健康への影響は、副流煙の方が大きいと言われているのです。
受動喫煙を大きく受けるのは、家族に喫煙者がいる子供でしょう。
タバコの煙を吸い込んでしまうことで、喘息や呼吸器障害などの問題が起きる場合があります。
また、妊娠している女性が受動喫煙の影響を受けた場合、胎児に障害が起きたり、早産の危険が高まったりと大変危険です。
受動喫煙の問題が起きるのは、家の中だけではありません。
喫煙席と禁煙席の境界があいまいな飲食店や、他の場所に煙が流れやすい喫煙所などでは、近くにいるタバコを吸わない人のところにまで煙が流れていきます。
タバコを吸うことが体に悪いと認識しつつ、吸いづけるのは自己責任という部分もあるでしょう。
しかし、タバコを吸わない人が受動喫煙で健康被害を受けるという状況は望ましくありません。
禁煙をすることは、自分自身だけではなく、身近な人の健康を守ることにもつながる大切なことなのですね。