全国各地にえびす神社は存在します。
しかし、その全てが恵比寿様を祀っているわけではなく、正確には恵比寿様・蛭子様・事代主様のどれかを祀っています。
神社名も夷神社、戎神社、蛭子神社、恵比須神社、恵比寿神社などと書き、全てが同じ系列というわけではありません。
これは何故かと言うと、蛭子神も事代主神も恵比寿様と同一視されているからなのです。
蛭子と書いてえびすと読む神社もあるほどです。
実際に同一の神様なのかははっきりとしていないのですが、えびすと名の付く神社は商売繁盛に御利益があります。
関西地区では『えびっさん』と親しみを込めて呼ばれています。
また、えびすと名の付かない神社でも恵比寿様を祀っているところも多くあります。
兵庫県の西宮神社は、蛭子神のえびす神社の総本社です。
西宮のえびっさんと呼ばれ、関西では人気の神社です。
創建された正確な年は定かではありませんが、平安時代の書物に登場するなど、由緒ある神社なのです。
恵比寿様を祀っているだけあって、やはり商売繁盛に御利益があります。
ちなみに、この西宮神社、聞き覚えはないですか?
毎年一月十日の早朝六時に、『開門神事福男選び』が行われる神社なのです。
境内を走り、一番最初に本殿にたどり着いた人がその年の福男に選ばれるという行事で、テレビなどで毎年見ることがあるでしょう。
やはり恵比寿様が福を持っていると人々は考えたらしく、恵比寿様の元へ真っ先に参じたいと、この行事は自然発生的に行われるようになったのだそうです。
恵比寿様は他にも多くの神社に祀られていますので、商売繁盛を恵比寿様に願いましょう。