そう、正月の風習で忘れているものといえば、子供の遊び、羽根つき、凧揚げ、コマ回しです。
これらの遊びは正月の風物詩でもあり、1970年代、つまり昭和40年代後半辺りまでは元日の親戚一同が集合する時を除いて、御節料理に飽きた子供たちが鼻水を垂らしながらも寒い北風が吹く中、これらの遊びに夢中になっていたものです。
しかし80年代に入ると都市部では建物が密集、頭上には電線が張り巡らされるようになって凧揚げができなくなり、さらに少子化が進んで羽根つきやコマ回しをする相手が少なくなり、また電子ゲームの台頭によって子供たちが外に出て遊ばなくなってしまった。
スポンサーリンク
という悪循環によって、今や正月の風物詩のひとつは都市圏において完全に消え去ってしまいました。
近所の子供たちの溜まり場、駄菓子屋がなくなっていったのもこの頃ですね。
なにしろ、凧や羽子板やコマは駄菓子屋が販売していたもので、これが大規模スーパーのおもちゃ売り場に置かれていても、他の高価な玩具に目移りして買い求める子供なんていないでしょう。
和凧や羽子板、コマは製造する会社もすっかり少なくなりました。
今だったら、和凧なんてリビングに飾るだけでも粋なインテリアになるのですが。
関連記事(一部広告含む):