正月の行事、初詣と初日の出、どちらが先なのかは個人の選択によりますが、初日の出を拝むというのは初詣よりも体力と気力が必要なので、毎年続けるのはかなり根気の要る行事といえます。
それでも1年の最初の日の出をきれいに見ることができたら、その瞬間だけは1年間、いいことがあるかも・・
と思えるから人生のうちで1回ぐらいは初日の出を見る機会を設けてもいいでしょう。
初日の出を拝む風習は宮中行事で1年の始まりに行われる四方拝が庶民の間に広がり、形を変えて継承されてきました。
四方拝を簡便に言うと、夜明け前に今上天皇(在位中の天皇という意味)が正装し、伊勢神宮の皇大神宮、豊受大神宮の両宮に向かって拝礼した後、四方の諸神に礼拝するという儀式です。
ちなみに初日の出を拝んでも相手は太陽系の中心にあって地球が勝手に周囲を回るだけの存在なので、ご利益はありません。
したがって家の庭で拝んでもエッフェル塔のてっぺんで見ても変わりないのですが、なぜか誰よりも早く初日の出を拝みたいという人もいるので、日本で最初に初日の出を見られる場所をご紹介しましょう。
日本本土でもっとも早く見られる場所は富士山の剣ヶ峰で、6時24分頃です。
ご来光を拝んだら、ゴミは必ず持ち帰りましょうね。