門松の次は歳神様の依代、つまり正月の間は居場所となる鏡餅です。
飾り方は地方によって異なりますが、基本は大小2つの丸餅と橙(だいだい)、それから干し柿を串に刺した串柿となります。
この形は日本神話における三種の神器を表しています。
天孫降臨の際、ニニギノミコトがアマテラスオミカミから授かったという鏡、玉、剣のことですね。
お分かりのように餅は鏡、つまりこれが鏡餅の語源で、橙は玉、串柿が剣となります。
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すでに平安時代には鏡餅の風習が存在していましたが、室町時代以降になると掛け軸や活けた花を飾る床の間に置かれるようになります。
現在の住居設計では床の間のない家庭も多いので、お客様を迎える部屋やリビングなど、できるだけ家の奥まった場所に飾るようにしましょう。
間違ってもトイレだとか寒い玄関だとか、そういったところに飾らないようにしてくださいね。
お供えする日は門松と同じです。
現在では15日から飾る人はあまりいないので、28日は「八」が末広がりの意味を持つことから最適の日とされています。
31日は「一夜餅」、29日は「二重苦」につながるので避けた方が賢明ですね。
ただし、どうしても29日にしか飾れないという人は「2=ふ、9=く」つまり「ふく」が訪れると解釈すれば飾ることもできます。
日本の語呂合わせってホント、便利ですね。
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