理学療法士は身体や心に障害を持った方々のリハビリをします。
日常生活が円滑にすごすことが出来る、また食事や排泄、入浴などが円滑に出来ることは、患者さんの自身になりますから、まずは、日常生活をどこまで出来るか、ということを訓練するのです。
理学療法士の言葉は魔法です。
足のリハビリをするときに、小学校高学年のお子さんは泣きながら棒に捕まっています。
もうできない!痛くてできないよ!と泣き喚いています。
お母さんは、そんなこと言っていると歩けなくなるわよ!頑張りなさい!と叫んでいます。
こうした光景はリハビリではよく見かけることです。
心の状態も深く関係するリハビリは、一筋縄ではいかないこと、また時間のかかることはよくあることです。
治療が終了し、もう歩けるはずなのに、その一歩がでないお子さん。
これもよくあることです。
理学療法士は語りかけます。
なぜ、痛いのかな?まだ治っていないなら、先生にもう一度診てもらおうか。一旦やめにしよう・・と。
まず、受け入れることだそうです。
精神的にいっぱいいっぱいのお子さんは、怪我のことも、足が動かないことも、受け入れるのには時間がかかります。
リハビリが上手く出来るかできないかは、その本人のやる気が一番関係してくるのだそうです。
お母さんには一度退室してもらい、男の子とゆっくり話をしていました。
理学療法士が語りかけていることは、頑張れとか、できるよ、とかそういった言葉ではありませんでした。
今日はできなかったけど、学校でお友達がまっているからね。
少しずつ前にすすめばいい。
泣かなくても大丈夫。よく頑張ったね。と。
一生懸命なのは、心が破れそうになっている患者なのですよね。