病院の窓口で支払う医療費は、どのように計算されるかご存知ですか?
医療費の計算はかなり特殊な方法で、スーパーのレジの計算方法とはまったく違います。
その計算方法は、診察や検査、処方される薬など、診療にかかった内容のすべてを点数に置き換えるこが基本になります。
医療事務における会計業務では、患者さんの1ヶ月の診療内容をこの点数に置き換え、国の支払い期間に請求することが仕事になります。
診察を受けた際に、お医者様がカルテにその内容を記入する姿は誰でも目にする光景ですよね。
そのカルテに書かれた内容を、医療事務者がすべて点数に書き直すのです。
点数は、注射の種類や薬の分量、病気の種類などにより違います。
1点が10円で計算されます。
3割負担の患者さんであれば、「点数×10円」に3をかけたものが医療費として計算されます。
点数の記入漏れや過剰請求などがあれば病院の信用にも関わりますので、ミスのないように何度もチェックが必要となります。
この作業を、今まではどの病院も手書きで行っていましたが、最近ではコンピュータが普及し会計業務もかなり楽になりました。
薬の名称などをパソコンに入力すれば、点数が自動的に表示され計算までしてくれるのです。
ただし、どんなに優秀なコンピュータでも正確に入力しなければなりません。
そのためには、カルテを読み取る能力やパソコンの操作技術も必要になります。
もちろん、コンピュータの専門知識は必要ありませんが、医療事務に興味があるなら、日頃からパソコンに触れて親しんでいた方が良いですよ。