単純な風邪や腹痛なら、近所のかかりつけのお医者さんで診察してもらいますよね。
しかし、原因がわからない病気や特殊な検査が必要な場合は、どのような病院へ行きますか?このような場合、ほとんどの方が複数の診療科がある総合病院や大学病院へ行きますよね。
そんな時に誰もが感じるのは、病院の複雑さではないでしょうか。
迷路のような複雑さに、そこで働く職員の方ですら最初のうちは迷ってしまうそうです。
このような大きな病院では、医療事務の仕事も「外来クラーク」と呼ばれ、その仕事内容は普通の病院とは少し違います。
病院に入るとすぐに総合受付が目に入りますが、それぞれの診療科毎にも受付があります。
カルテを作成して診察室へ回すのが一般的な受付ですが、ここでは総合受付がカルテを作成するのです。
診療科の受付では、総合受付から回ってきたカルテを基に、必要なレントゲンと検査結果を揃え診察室へ回します。
また、総合病院では、検査ひとつするにも違う診療科を回りことも多いものです。
患者さんが次にどこへ行けばいいのか案内したり、同時にカルテの引き継ぎをする役目も、外来クラークの大切な仕事となります。
外来クラークは、常に周りに目を向けスピーディに処理を行い、医師や看護師の事務的業務の負担を少なくし、治療に専念できるような環境を整える重要な役割があります。
医療の要とされ、総合病院ではなくてはならない存在と言われています。
命を預かる病院という現場では、臨機応変な対応とコミュニケーション能力の高さが求められています。
医師や看護師をはじめとしたスタッフがスムーズに業務をこなせるどうかも、医療事務者の能力にかかっていると言っても過言ではないですよね。