臨床心理士とは、臨床心理学の知識や技術を駆使して人々の心の問題を取り除く、いわば「心の専門家」、カウンセラーです。
臨床心理学の資格は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が定める「法人認定資格」であり、国家資格ではありません。
臨床心理士の受験資格を取得するためには、指定された大学院を卒業する必要があります。
指定された大学院は、第一種と第二種の二つに分かれていて、第一種指定大学院を卒業したというケース以外はそれぞれに実務経験も必須になります。
ですので、臨床心理士を目指す上での方向性などは、大学に入学する前からしっかりと明確にしておく必要があるでしょう。
臨床心理士の資格は5年更新式になっていて、更新の際は論文の発表や研修会への参加もひつようになります。
合格率はだいたい65%程度と、じっくり知識を収集すれば一発合格も可能になると思います。
臨床心理士に向いている人は、忍耐強い人です。
クライアントの心の問題というのは、こちらから何かしらのアクションを起こして簡単に解決するものではありません。
クライアントは臨床心理士という支えに助けられながら、自分自身で一つ一つの可能性や事実に気がついていくことで快方に向かいます。
臨床心理士には、その過程を焦ることなく、急ぐことなく見守るという力が必要とされてきます。
心の優しい、奉仕精神の強い方であればきっと素晴らしい臨床心理士になれるはずです。