先祖供養と言うとお墓参りを思う人が多いでしょうが、何もそれだけではありません。
お墓というのは、住宅街にはあまりないものです。
少し山奥のお寺など、住宅地から離れたところに多くあります。
近所にお墓があればいいのですが、基本的には簡単に行けるところにはありません。
車や電車を乗り継いで何時間もかけて行く、という人も少なくはないはずです。
お墓参りに行くのも、簡単ではないのです。
もっと気軽に行ければいいのに。
そんな人には仏壇があります。
仏壇は、日本独自のものです。
寺院に通うのが大変だとして、家の中に小さなお寺を作ったことが始まりとも言われています。
そしてその仏壇に供養檀としての機能が加わり、現在のようになりました。
仏壇には、位牌が安置されています。
位牌は、お墓と同じく故人の魂が宿るものです。
つまり、お墓のように、亡くなった方々の家のようなものなのです。
家に仏壇があれば、お墓参りと同じように手を合わせ、先祖供養を祈りましょう。
その祈りは、きっとご先祖様に届くはずです。
仏壇は、家の中の小さなお寺なのですから。