お彼岸は年に二回、春と秋にあります。
春分の日と秋分の日を中心にした七日間がお彼岸です。
お彼岸にお墓参りをする、というのは知っている人もいるでしょう。
では、なぜでしょうか?
彼岸とは、死者が達する世界のことで、西にあります。
一方、私たちの世界は此岸と言って、東にあります。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から上り、真西に沈んでいく日。
この日は彼岸と此岸が通じやすくなるとして、お墓参りをするようになったのです。
基本的には、お盆のように何かしきたりがあったりはしません。
寺院では彼岸会と呼ばれる法要が行われたりもします。
先祖の霊を慰め、成仏を祈るものなので、参加してもいいでしょう。
お彼岸に行うこと、それはお墓参りです。
お墓の掃除をしたりして、供養します。
この日はご先祖様と通じやすくなる日。
語りかけたり、日頃の報告をしたり、普段より心をこめてお墓参りするのです。
ちなみに、お彼岸と言えば、ぼたもちとおはぎです。
江戸時代、甘い砂糖はかなりの高級品でした。
そのため、大切な日に大切な人に供える意味で、彼岸に食べられるようになったのです。
地域によっては団子を供えたりするところもあるようです。
お彼岸は故人が帰ってくるわけではありませんが、気持ちが通じ合える日です。
一緒にぼたもちやおはぎを食べながら、語り合ってみましょう。