サンタクロースのモデルとなったのは4世紀頃の教父、聖ニコラオスです。
聖ニコラオスはある時、貧しさから3人の娘を身売りしなければならない家族の存在を知ります。
そこで真夜中、家族の家に訪れて窓から金貨を投げ入れました。
その金貨、偶然にも暖炉に干してあった靴下にすっぽりと入ってしまいます。
この金貨のおかげで家族が救われた、というエピソードがサンタクロース伝説の始まり。
なぜ聖ニコラオスがサンタクロースという呼び名になったか?それは聖ニコラオスの読み方が地域によって異なるからですね。
ニコラオスはギリシャ語ですが、ラテン語に直すとニコラウス、フランス語ではサン・ニコラ。
だいぶ近づいてきましたね。
キリスト教では聖ニコラオスは学問の守護神として崇められていることから聖人として列聖されています。
「セント・ニコラオス」をオランダ語に直すと「シンタクラース」になります。
ちなみに聖ニコラオスが金貨を投げ込んだ時はクリスマスと明記されていませんが、オランダでは聖ニコラウスの命日12月6日を「シンタクラース祭」として祝う習慣がありました。
この習慣が17世紀、アメリカへ植民したオランダ人の間で行われたことがクリスマスに登場するサンタクロースになった、と言われています。