サンタクロースの赤と白で思いつく飲み物といえば?

サンタクロースが赤い服を着ているのはクリスマスの象徴である赤と緑の、赤が強調されたことに由来しています。

モデルとなった教父聖ニコラウスについては後述するとして、キリスト教における赤はイエス・キリストが流した血をモチーフとして、その後、司祭が聖人の祝日の際には自ら犠牲となることを厭わない、という意味から赤い服を着るようになりました。

サンタクロースの服装は特定の色ではありませんでしたが、赤い服にたどり着いたのはキリスト教において自然の成り行きといえるしょう。

これを巧みに利用したのがコカ・コーラ。

1931年、アメリカの中流階級向け雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」に掲載されたコカ・コーラが描くサンタクロースはその後のサンタクロース像として定着します。

ご存じ、でっぷりと太った身体にたっぷりの白ひげで好々爺の風体ですね。

ただし、この陽気な白ひげオジサン、また赤い服に赤い帽子のサンタクロースはけっしてコカ・コーラが最初というわけではなく、1849年には「クリスマスの前の晩」という絵本にクレメント・クラーク・ムーア教授によるものと思われる挿画で赤い服のサンタクロースが描かれており、1886年にはアメリカのトーマス・マナトが「ハーバーズ・ウィークリー」に陽気な白ひげオジサンを描いています。

サンタクロースの統一像としてコカ・コーラが成功したのは「サタデー・イブニング・ポスト」に広告を出稿したことですね。

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