十二月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイトと三つあります。
ターコイズは空色の美しい石です。
約6000年も前からターコイズは採掘され、紀元前3000年頃には既に古代エジプト王朝の女王がターコイズのネックレスを身に付けていました。
それだけ古くから好まれていた石です。
魔除けなどにも用いられ、旅の御守りとしても有名です。
精神的な疲れや病にも効果があります。
ネガティブな気持ちも平穏にし、コントロールできるようになるのです。
精神的に疲れていると感じたら、この石で落ち着きを取り戻しましょう。
ちなみに、ターコイズはトルコ石とも呼ばれます。
トルコで採掘されているのかと思いきや、実はトルコでは採れません。
イランやエジプトで採れたものが、ヨーロッパに入る際にトルコを通ったためにそう呼ばれるようになりました。
ですから産地がトルコではないからといって、本場の石ではないということではないのです。
ターコイズは日中の空を思い起こさせますが、夜空のように見える石がラピスラズリです。
ラピスラズリは濃い青色で、その中に金色の点が無数にあります。
まるで星が浮かぶ夜空のようです。
そのため古代から聖なる石と崇められ、世界最初のパワーストーンとも言われています。
ツタンカーメンの棺にも納められています。
エジプトではラピスラズリが宇宙と繋がり、感覚的なものや霊的能力を高めるとも言われていたのです。
日本でも古くからこの石は水晶と並んで崇められていました。
奈良の正倉院にもラピスラズリを用いた装飾品があるほどです。
もう一つの誕生石タンザナイトは、見る角度によっては青色にも紫色にも見えます。
この石は古代ケルト民族の間で、特別な儀式などの用いられる霊的な魔法の石でした。
今でも神と繋がったり、霊的な力を授かれることから、正しい判断力を得られるとされています。
人生の岐路でこの石の力を借りれば、きっと正しい道に進むことができることでしょう。