奈良県に三輪山という山があります。
標高は467mとそれほど高くはなく、一般的にはそれほど有名ではありません。
しかし、日本史が好きな人ならこの山の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
三輪山の山麓には数々の大きな古墳があり、中でも箸墓古墳は卑弥呼の墓ではないかと言われているのです。
そのため、邪馬台国論争などで、この三輪山がしばしば登場するからです。
麓には古事記にも登場した大神神社があり、この神社の御神体はこの三輪山なのです。
つまり山全部が御神体ということです。
日本創世記から神が宿る山とされ、神官僧侶以外は足を踏み入れることができませんでした。
スポンサーリンク
江戸時代には幕府から厳しい規制がかかるなど、しばらくは簡単に入山すらできませんでしたが、明治以降、規則を遵守すれば誰でも入れるようになりました。
現在でもこの規則はありますが、山中での飲食、喫煙、写真撮影などの禁止や、山中のものを持ち帰らないこと、三時間以内の下山など、非常に厳しい規則となっています。
また、山中で見たことや感じたことを下山後に人に言うことも、慎まなくてはいけません。
そのため、この山についての情報は、あまり調べても出てこないのです。
ここでも多くを語れませんが、縄文時代から自然物崇拝の信仰とされてきた山です。
力がないわけがありません。
御神体に登るのですから、清らかな気持ちで臨みましょう。
関連記事(一部広告含む):