トルコにナザール・ボンジュウというお守りがあります。
青いガラスの上に目が書いてあり、トルコでは壁掛けやペンダントなど、至るところで目にします。
悪魔などの妬みや恨み、悪意などの込められた視線を『邪視』と言います。
その邪視が向けられた人やモノには良くないことが起きてしまいます。
その邪視を撥ね返すのがこのナザール・ボンジュウなのです。
書かれた目の威力で悪意を打ち砕き、青いガラスは反射して撥ね返します。
邪視は子供が産まれたり、会社を興したり、結婚したりと羨まれるときに向けられます。
そのようなことがあった場合には、このお守りを購入して身につけたり飾ったりするのです。
そのため、トルコでは人はいくつものナザール・ボンジュウを持っています。
老若男女、持っていない人はいないと言っても大袈裟ではありません。
ナザール・ボンジュウに似たお守りはトルコだけではなく、中央アジアなど他の地域にもあり、やはり邪視を撥ね返す力を持っています。
『目は口ほどにモノを言う』
そういうことかもしれません。
悪意は言葉よりも視線の方が怖いですから。
幸せなことがあったら、妬まれる前にナザール・ボンジュウを一つ身につけましょう。