アンクとは、古代エジプトで使われていた象徴図像です。
形は十字架の上の部分が輪になっている形をしています。
一度は見たことあるかもしれません。
エジプトでは、様々な壁画にその絵が描かれています。
エジプト十字とも言われています。
アンクとは古代エジプトでは『生命』という意味で、壁画の中では王様や神様が必ず手にしています。
それだけ象徴的なものだったのです。
アンクは『ankh』と書くのですが、あのツタンカーメンの名にもこの文字を入れる程でした。
アンクの形には様々ないわれがあります。
子宮の形を示している。
輪廻転生を意味している。
縦の線はナイル川を、横の線は砂漠を示し、エジプトそのものを表している。
人を模している。
など、幾つもの説があります。
本当の説はどれかわかっていませんが、アンクは生命を司る鍵だったのでしょう。
アンクは今でもエジプトでお守りとされています。
エジプトに行くとシルバーアクセサリーなどでこの形のものが多くあります。
アンクの力を信じていると、一度だけ生き返ることができるのだそうです。
そこには古代エジプトから何千年も続く神秘の力が宿っているのでしょう。