学業の神様と言えば菅原道真が有名です。
太宰府天満宮は受験シーズンになると、祈祷やお守りを求める人で賑わいます。
菅原道真は他にも幾つもの神社に祀られています。
天満宮や天神社などと名前についているところは、菅原道真を祀っている神社なのです。
全国各地に存在し、その数は一万を超えるとも言われています。
菅原道真は平安時代に活躍した貴族であり、政治や学問にも精通していました。
右大臣にまでなったのですが、藤原時平の陰謀によって、その地位を追われ大宰府に左遷されてしまいました。
その失意に暮れる中、道真は39歳という若さで亡くなったのです。
道真の死後、落雷で大納言の藤原清貫が亡くなり、疫病や日照りなどの天災が続きました。
人々はそれを道真の祟りだと思い、天満宮を建立し、道真を祀ったのです。
雷を落としたと雷の神である天神と同一視され、各地に祟りを封じるために天神を祀る神社が増えました。
江戸時代になると天神に対する畏怖は薄れ、菅原道真が優れた学者だったことから、学問の神様として有名になっていったのです。
参拝して筆を買うと受験に利益があると言われています。
今では筆はあまり使いませんが、変わりに鉛筆なども売られています。
これから受験があるのであれば、近くの天満宮で買った鉛筆で臨みましょう。
試験を解いていてわからない問題も、この鉛筆を転がせば、正解が導けるかもしれません。