おみくじを引く授与所の近くに、多くのおみくじが結んである木や縄などがあります。
何となく他の人がやっているからと、おみくじを結んでいる人もいるかもしれません。
これは何のために結んでいるのでしょうか?
おみくじを境内の木に結ぶという習慣は、江戸時代からありました。
神様との『縁を結ぶ』という意味で行われていたのです。
さらに凶など悪いおみくじが出ると、利き手ではない方の手だけで結べば、それが修行となり、凶が転じて吉となる、とも言われています。
片手で結ぶのも大変なのに、利き手ではない方だけというのは、確かに修行のように思えます。
近年ではこちらの方が主流となっていて、悪いおみくじを片手で結ぶ、という人が多いのです。
ですので、良いおみくじは本来は結ばなくてもいいのです。
大吉が出れば、お守りとして持っていてもいいでしょう。
木に結びつけると発育が悪くなるとして、専用の縄や結び木を設置しているところも多くあります。
そこに結べば、神社で後日、お焚き上げをしてくれるのだそうです。
お焚き上げをしてくれれば、良いおみくじは神様の元へと届き、悪いおみくじは昇華されそうですよね。
そのため、良いおみくじでも結べばご利益がありそうです。
ちなみに、結ぶ木も良いおみくじは松(待つ)に、悪いおみくじは杉(過ぎ)に結ぶといいのだとか。
吉報は待ち、悪報は過ぎ去るということだそうです。
結ぶときには木の種類も見てみましょう。