初詣に行くと、おみくじを引く人も多いでしょう。
年の初めの運試しとして、一年を占うために気合も入ります。
どうせなら大吉を引きたいものです。
古来、国の政の重要なことなどを占うために、くじ引きがされていました。
そこに出たのが神の意思とされていたのです。
それが鎌倉時代に、個人を占うものとしておみくじが行われるようになり、今の原型になっているのです。
おみくじと言えば、大吉から大凶までの数段階に分かれているものを思い浮かべることでしょう。
多くのおみくじは吉凶で占うものなのですが、中にはそうではないものもあります。
明治神宮のおみくじは、大御心と言って、吉凶で表しません。
明治天皇や昭憲皇太后の書いた和歌が、そこに解説と共に書かれているのです。
それは占うというよりも、人倫道徳の指針になるようなものです。
吉凶だけではないそのおみくじは、年始から厳かな気持ちにさせられます。
ちなみに、おみくじは一年を占うものではありません。
初詣の際におみくじを引く人が多いでしょうが、年に一回しか引いてはいけないものではないのです。
そこで出た運勢は、そのときの運勢で、自分で一年の運勢とも考えられますし、その日限りと思っても構いません。
次の日に引けば、また違う運勢があります。
初詣だけではなく、月に一回ぐらいおみくじを引いてみると、自分の運勢の流れもつかめるかもしれません。