初詣で欠かせないものと言えば、破魔矢ではないでしょうか。
初詣の帰りと見られる方の多くが破魔矢を手にしています。
破魔矢とは、正月に社寺で授与される矢のことです。
元々は正月に行われていた『射礼』という競技に使われていた矢を『はま矢』と呼んでいました。
それが、はまが破魔に通じるとして、縁起物とされるようになったのです。
魔を破るということで、邪気や呪術を破る矢とされています。
破魔矢は本来、飾る方角が決まっています。
それはその時々の凶の方角に向けて飾るものです。
そうすれば、破魔矢は邪気を祓ってくれます。
ただ、心の中で邪気に向けて矢を放てばいいとして、方角は関係ないとする説もあります。
そのように邪気を祓うとされていますが、同時に幸福を射抜く、という意味もあるのです。
このように破魔矢には厄除招福・邪気退散の効能があります。
お守りのように持ち歩くものではなく、家庭に飾っておくことで、家を守ってくれるのです。
破魔矢もお守りと同様、毎年新しいものにしましょう。
その年の干支が書かれた絵馬がついているものが多く、その一年間を守るように力がこめてあります。
一年間、家を守ってくれたら、感謝を込めてお焚き上げしてもらってください。
そして新たな年は、新たな破魔矢に家を守ってもらうのです。