お盆やお彼岸でお墓参りに行く人も多いでしょう。
お墓を綺麗にして、お花や故人の好きだったものを供えます。
そして手を合わせます。
神社などに参拝するときと同じように、ここで願い事を祈願する人がいます。
その願いは叶うでしょうか?
当然ながら、お墓の向こうにいるのは、神様ではありません。
手を合わせている人の家族や親せき、友人でしょう。
仏様ではありますが、元々は普通の人です。
亡くなったからと言って、全知全能の神様になれるわけではないのです。
『宝くじが当たりますように』『結婚できますように』なんて祈っても、それを叶えるような力はありません。
お墓とは、亡くなった方々の魂を鎮める場所です。
『安らかにお眠りください』『こっちは大丈夫だからゆっくりしてね』などと安心してもらうべきで、願い事を叶えてもらう場所ではないのです。
ただし、ご先祖様や親しかった人なら、見守ってはくれます。
力はくれないにしても、一緒にお願いもしてくれるでしょう。
『頑張るので見守っていてください』『家族が皆、健康で幸せでいられますように』
願いを叶えたいという気持ちではなく、亡くなった人への感謝の気持ちで手を合わせるようにしましょう。
その気持ちがあれば、きっといつでも見守っていてくれるはずです。