誕生日には、ケーキに歳の数だけロウソクを灯します。
そしてハッピーバースデーの歌を歌って、一気に吹き消します。
幾つになっても嬉しい瞬間ですよね。
このロウソクの意味をご存知でしょうか?
ギリシャ神話の中に、アルテミスという月の女神がいます。
古代ギリシャでは、人々がアルテミスの誕生日に円形のケーキの周りにロウソクを灯して祝っていました。
ロウソクの灯を月に見立てたのです。
そしてそのロウソクの煙が、天の神々へ願いを届けてくれるとされていました。
この風習は一時期廃れますが、中世ドイツでまた復活します。
当時ドイツでは、子供は悪魔に付け込まれやすいと思われていました。
そのため、誕生日には一日中キャンドルを灯して悪魔から守り、神様に願い事をしていたのです。
その灯は夜に消され、皆でケーキを食べました。
このときのロウソクの数は、年齢+1本を灯していました。
この1本は生命の灯火なのだそうです。
それらが時を経て、現在の習慣になったのです。
ロウソクを一気に吹き消すことができれば、願いが叶うと言われています。
その際、願い事は口に出さずに、心の中で願いながら吹き消してください。
きっとその煙が、神様に願いを届けてくれるはずです。