節分の際に食べる恵方巻き、全国的に広まっています。
巻き寿司をその年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながら無言で食べるというものです。
関西地方で商人たちが商売繁盛を祈って行っていた『丸かぶり寿司』という習慣が元となっており、この『恵方巻き』という名前は、最近のものなのだそうです。
今では全国に広まり、コンビニやスーパーでも節分の時期には恵方巻きが多く並び、売り切れてしまうほどの人気になりました。
中の具は決まっているわけではありませんが、七種類の具を使うと良いとされています。
この具が七福神を表すと言われ、縁起が担がれているのです。
この恵方巻きも、商売繁盛を願うものでしたが、現在ではそれだけではなく願い事を祈願する行事として定着しています。
恵方と呼ばれる方角は、毎年、変わっていきます。
『今年は東南東に向かって』と、毎年違うのです。
この方角は誰が決めているのでしょう?
実はこの恵方とは、歳徳神と呼ばれる陰陽道でその年の福徳を司る神様の在している方位なのです。
ですからこの神様に向けて願い事をしているということになります。
その年の十干により、その年の恵方が決まるのです。
ちなみに、本来はこの十干や十二支を用いて、方角は決められていました。
しかし、今は東西南北が基準になっているため、本来の方角とは少しずれているのです。
2015年の恵方『庚』は西南西よりやや西、2016年の恵方『丙』は南南東よりやや南、というように、東西南北では正確に表せないのです。
どうせなら正確な恵方を調べて、そこに向かって恵方巻きを食べましょう。
歳徳神様がその先にいるはずですから。