写経を行ったことはありますか?
やったことあるという人は、それほど多くないでしょう。
写経とは、仏教の経典を書き写すものです。
古くは印刷技術のない時代に仏教を広めるため、僧侶などが修行するために行われていました。
それが写経をすることで、功徳があると説かれるようになり、現在に至ります。
功徳とは、果報が得られるような善い行いや修行のことを指します。
つまり、写経を行うことで願い事が叶うのです。
もちろん、私利私欲のための願い事などではなく、先祖の供養や世界平和、家内安全などの願い事です。
写経を行う際には、身体や心を整えることが重要になってきます。
一文字書くごとに一仏が目の前に現れる、と言います。
集中し、一心に写経を行いましょう。
写経する前には手を洗い、口をすすぎ、身を清めます。
室内や机の上も整理して、礼儀正しく、姿勢も正します。
できれば墨汁や筆ペンではなく、墨を擦りながら筆で書くようにします。
字の上手い下手は気にすることはありません。
気持ちがこもっていれば構わないのです。
全て一気に書き写さなくても、数日に渡って書いても大丈夫です。
一文字一文字、丁寧に書きましょう。
そして最後に願い事を書くのです。
書き終えた写経は、自らが行く寺院に納めることもできますし、墓前、仏前に供えても構いません。
納め先が思い浮かばなかったら、郵送で納めてくれる寺院もありますので、そちらに送ります。
写経し終わった頃には、気持ちは晴れ晴れしているはずです。
写経で気持ちを清らかに、願い事を祈りましょう。