神様に私利私欲の願い事をしてはならない。
そのように考えている人もいます。
日本人の多くは無宗教ですが、ちゃんと信仰している人はこのように思う人が多いようです。
確かに、神様を信仰している人は、『宝くじで3億円当たりますように』などと神様にお願いしないでしょう。
『なるべく良い大学に入れますように』『美人な彼女ができますように』というような私欲の願い事はしないはずです。
そのようなものではなく、『日々、幸せに暮らせますように』『皆が笑顔でいられますように』と神様に願うのが本来の信仰です。
ですから、そこから逸れた『自分だけが良ければいい』という私利私欲の願い事は、神様は叶えてくれない、というのです。
神様への祈りというのは、願い事を聞いてもらうものではありません。
本来は日々の感謝、後悔や懺悔、そして努力を誓うものです。
神様への参拝は、まずはここに来たということ、そして日々の生活を報告します。
お陰様で無事に生活できていると、感謝の気持ちを伝えるのです。
そして拙い自分ですが、今後とも頑張っていくので見守っていてください、とお祈りしましょう。
それが本来の参拝なのです。
ただ、願い事をしてはいけない、ということもありません。
感謝や誓いを伝えた後、大きな欲をかかない程度で、祈願をします。
ささやかな幸せを願う分には、構いません。
神社で祈願する際は、厚顔な願い事をするのではなく、感謝の気持ちと共に慎ましく祈願するようにしましょう。